STUDY2016.11.29

サントリーも実践、「色」視点から考える社長の写真ネクタイから背景まで、色ひとつで変わる 社長撮影

川上 栄一

株式会社アマナ
プロデュースディビジョン マネージャー

関連記事「Webサイト、IR、社内報‥ 媒体別に求められる社長の姿」でお伝えしたように、社長の写真は目的に合わせて撮り下ろすことをおすすめしますが、その際に重要な要素には何があるのでしょう?

人物の写真は表情・服装・背景などで伝わるメッセージや温度感が変わってきます。とりわけ「色」は写真の印象(テイスト)を決定づける要素です。

多くの企業が自社のコーポレートカラーを持ち、アイドルグループや特撮ヒーローにもメンバーそれぞれのイメージカラーがありますよね。Webサイトや広報誌の社長の写真でも、ポーズ・構図はもちろん、色の使い分けが大切。今回はその「色」の効果ついてお話しします。

 

色使いひとつでまったく違った印象の社長写真に

▼ 出典1 サントリー / トップメッセージ

これはサントリーのコーポレートサイトに掲載されている社長のポートレートです。ネクタイの色や背景がコーポレートカラーのウォーターブルーに近い色調で揃えられ、「さわやか」、「安心・安全」といった印象を受けますよね。まさに「水と生きる」サントリーならではの正統派の社長写真です。

▼ 出典2「Forbes JAPAN

一方こちらはどうでしょう? コーポレートサイトの写真とはまたひと味違って、濃い目の赤のネクタイが特徴的。力強さや情熱、リーダーシップを感じさせます。背景とのコントラストもそうした印象に一役買っているかもしれません。

一辺倒になりがちな社長の写真も、このようにネクタイやシャツ、背景の色を工夫することでまったく違った印象になります。社長の写真を通じて企業イメージをしっかり根付かせるためには、こうした色の使い分けが不可欠。そのためにもまず、それぞれの色のイメージ効果を知っておくと良いでしょう。

色別のイメージ効果

色が与えるイメージ効果は、実際のモノを連想させる「具体的連想」と、概念・特徴に結びつく「抽象的連想」の2種類があります。

「赤」からリンゴや消防車をイメージすることは「具体的連想」にあたり、「情熱」、「派手」といったキーワードをイメージすることは「抽象的連想」にあたります。

​また、鮮やかな「有彩色」(赤、黄、紫など)が具体的なイメージに結びつきやすいのに対し、「無彩色」(黒、白、グレーなど)は、抽象的なイメージにつながりやすいと言われています。

社長の写真の色使いで考えるべきなのは、もちろん「抽象的連想」の方。

以下に、各色から連想されるイメージをまとめてみました。是非、参考にしてください。

▼上下ともに、「色のしくみ」 新星出版社を参照 

色の他にも、ライティングを工夫したり、色調をあえてモノトーンに抑えたりすることで、より深みのある印象の社長写真に仕上げることもできるかもしれません。

さらにサントリーの事例のように、メディアの特徴やメッセージに合わせて、時にはコーポレートカラーと対照的な色を使ってみるのも効果的。企業のトップを務める社長自身が多彩な姿を見せることで、決まりきったイメージにとらわれない、企業の意外な魅力が見えてくるのではないでしょうか。

 

企業イメージに直結する社長の写真は、色使いにもこだわりたいもの。社長自身の好みや、似合う・似合わないという問題もあるかもしれませんが、どんな場合も同じネクタイと同じ背景の写真からは企業の活気も感じられませんよね。今回の内容を参考に積極的にチャレンジしてみてください。

プロフィール

川上 栄一

株式会社アマナ
プロデュースディビジョン マネージャー

主に企業の情報発信やコンテンツマーケティングにおけるビジュアルコンサルティングを手掛ける。
仕組を活用したビジュアルソリューションサービスの運用と新しいサービスの開拓を担当しており、500名以上の登録カメラマンやライターを全国各地に派遣する企業向け撮影サービス「INFOTO NETWORK」を展開中。最近では日本に限らず世界へもネットワークを拡大している。

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