STUDY2017.5.18

【ドローン撮影の鉄則】操縦者に求められる3つの身体能力あなたは安全にドローンを飛ばせますか?

横濱 和彦

株式会社アマナフォトグラフィー
TSC マネージャー

こんにちは、airvisionの横濱です。

最近、高齢ドライバーの自動車事故が相次いでいます。もちろんすべての高齢ドライバーが危険な訳ではありませんが、年齢の増加とともに身体能力や判断力は衰えていくもの。これはドローンの操縦についても同じだと思います。
 
ドローンには免許こそ必要ないものの、操縦にはそれなりの能力と感覚が必要で、誰もが簡単に飛ばせるわけではありません。免許がないからこそパイロットとして的確な能力が備わっているか自分で見極める必要もあります。
 
そこで今回はドローン操縦者に求められる3つの身体能力(視力・奥行き感覚・方向感覚)についてご紹介します。

【ドローン撮影の鉄則】
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 視力

ドローンの操縦でまず大切なのが視力です。目安として両眼で1.5以上。1.0に満たないようなら安全に飛ばすのは難しいでしょう。

ドローンは目視しながら飛ばす必要がありますが、100mも飛ばすと機体は親指の爪ほどの大きさになります。その状況で機体の正面がどちらを向いているのか常に把握してなければならないため、視力が必要なことは容易に想像できますよね。
 
またドローンには方向を確認するためにLEDを付けることが推奨されていますが、たとえLEDが付いていたとしても、風であおられて機体が不安定になると非常に見えにくくなります。そうしたなかでもドローンの位置と向きを正確に見るための視力は欠かせません。
 
さらに操縦中はドローンだけでなく、コントローラーに表示されるバッテリー残量などにも目を向ける必要があります。遠くのドローンと手元のモニターの両方を交互に確認しながら飛ばすので、すぐに焦点が合わない人は矯正が必要です。

 奥行き感覚

視力に加えて奥行きを捉える感覚も大切です。接触事故を防ぐためには遠くのドローンと建物などの障害物のどちらが手前にあるか、常に前後関係を把握しておく必要があります。
 
ドローンとの距離が離れるほど前後関係を捉えるのも難しくなるので、操縦に慣れないうちは遠くても50m程度までの飛行に留めておくのも1つの方法です。

 方向感覚

ドローンを操縦者側に向かって飛ばしている場合、ドローンの向きと操作は逆になります。操縦レバーを右に倒せばドローンは左を向きます。ドローンの操縦には目視で機体の向きを確認しながら瞬時に判断・操作できる能力も求められるんですね。
 
特に注意したいのが自分の真上にドローンを飛ばしているとき。ドローンが頭上を通過すると同時に向きが180°変わり、操作の方向も逆になります。
 
これは「頭でわかっていても......」という極めて感覚的な部分であり、初心者の方が一番つまずきやすいポイントでもあるのですが、咄嗟のタイミングで正確な判断・操作ができるようにするには慣れと反復練習しかありません。
 
操縦経験が浅い方にはドローンを目の高さでホバリングさせ、その場で機体の向きをいろいろと変えてみる練習がおすすめです。これを繰り返すことでドローンの向きによって変わる操作の感覚が掴みやすくなるでしょう。

 

さまざまな分野でドローンの活用が進み、手軽に購入できる廉価なドローンも続々登場するなか、操縦者の能力というのは意外と見落とされがちなポイントです。
 
ただ、実際にドローンを飛ばすと急な天候変化や周囲の電波状況といった不確定要素も大きく、最終的な安全は操縦者の能力・感覚に頼る部分が少なくありません。
 
今回ご紹介した内容を参考に、自分の能力や感覚に不安を覚えるようなら定期的に視力検査やメディカルチェックを受けておくのもおすすめです。
 
また、ドローン撮影に安全を期すためには、運用ルール作成も欠かせません、加えてバッテリー残量(関連記事参照)にも注意して安全に撮影を行ってください。

プロフィール

横濱 和彦

株式会社アマナフォトグラフィー
TSC マネージャー

ドローンによる空撮をはじめ、特殊機材を用いた撮影を専門とする新進気鋭の撮影部隊「TSC」を率いる。airvisionでは大型のドローンを主力とし、高性能な撮影機材を用いた広告撮影や、ドラマのムービー撮影などを担当。国内のドローン撮影の草創期から独自に研究・ノウハウの蓄積を行ってきたことから、日本屈指のドローン撮影の先駆として注目を集めている。

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