STUDY2017.5.23

待ち時間も楽しくなる、撮影現場の専門用語を知ろう(2)撮影スタジオで飛び交う言葉達<撮影現場ならではの用語編>

石原 慎一郎

株式会社アマナフォトグラフィ
マネジャー

こんにちは、アマナ海岸スタジオでスタジオマネジメントをしている石原です。
 
撮影スタジオで使われているさまざまな用語をご紹介する企画、第2弾です。前回の記事「待ち時間も楽しくなる、撮影現場の専門用語を知ろう(1)<知っている用語編>」では、「アクリル」「サイコロ」など日常でも耳にすることのある言葉を中心にご紹介しました。
 
今回はより専門性がアップ。主に撮影現場だけで使われる6つの用語を集めてみました。耳慣れない言葉ばかりかもしれませんが、それらの意味を知ることで撮影の機材や道具を少しでも身近に感じていただければうれしいです。

<前回の記事>

待ち時間も楽しくなる、撮影現場の専門用語を知ろう(1)<知っている用語編>

 

撮影現場ならではの用語

1)紗幕(しゃまく)
白くて薄い幕。紗幕を通すと光質が柔らかくなるため、人物撮影をするときに用いると顔に現れる影が弱くなる。女性を撮影するときに好んで使うカメラマンも多い。見た感じ普通の布だが、サイズも大きく、つなぎ目のないものは腰が引けるくらい値段が高い。

 

2)箱馬(はこうま)
サイコロの一種。15×30×45cmの木箱。人が乗る踏み台になることが多いので、馬という言葉が使われているらしい。また、「箱馬」ではなく「馬」と省略して呼んでいる人もいる。高い位置にカメラをセッティングする場合、三脚脇に箱馬を置いておくと「気がきくな!」褒められるので、試してみよう。


 

3)カポック
白色もしくは黒色の発砲スチロール製の板。被写体に光を当てるための反射板として使ったり、影を濃く出すために用いる。年季が入ったものは恐ろしくボロボロになっていて、補修の後も目立つ。すぐ割れるので、くれぐれも大切に扱おう。ちなみに、カポックの組み方が下手なアシスタントが師匠にイラつかれるというのが撮影現場の定番風景である。

▲ 黒も白もあります

4)デコラ板(でこらばん)
つやつやの光沢がある板のこと。メラミン化粧板とも言う。映り込みがきれいな板で、その上に人が乗ったり、商品撮影のテーブル「撮影台」になったりする。ちなみに、デコラの由来はデコラティブラミネートで、住友ベークライトの商品名。発売第1号の納品先はキャバレーだったという。デコラ自体は2015年12月に生産終了してしまった。

▲  商品をのせている台と背景の板のことを指す

5)レフ板(れふばん)
手持ちの反射板のこと。撮影時に被写体へ光を反射させ、影を弱めたり、特定の場所に光を当てたりできる。破損したカポックをカットして代用することもある。

▲ モデル役の大塚の顔にレフ板で光を当てる

6)バウンスボード
2枚の発砲スチロール製の板や木製の板を蝶番などで繋げて作る屏風のような形状のもの。時に重たい板で作られており、女性アシスタントが運ぶことに苦労するアイテムの1つ。Lパネルとも呼ばれ、反射材としても使用する。

▼ メインの大塚を囲むバウンスボード

 

普段耳慣れた用語から専門的な用語まで、撮影スタジオではさまざまな言葉が飛び交います。
 
こうした言葉に耳を傾けていただくと、フォトグラファーやスタッフが現場でどんな工夫をしようとしているのかわかり、撮影の立ち合いがより密度の濃い時間になるのではないでしょうか。

これまで以上に、撮影現場を楽しんでいただけると嬉しいです。

プロフィール

石原 慎一郎

株式会社アマナフォトグラフィ
マネジャー

アマナ海岸スタジオを中心に、天王洲スタジオ等も含めたスタジオ部門・機材部門の統括を担当。 
2016年に10周年を迎えた海岸スタジオに立ち上げ当初から携わり、撮影・イベントなどの様々なスペース使用のマネジメントを行っている。ビジュアルコミュニケーションを通じて、顧客満足を 日々追求している。

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プロフィール

佐藤 行俊

株式会社アマナフォトグラフィ
アマナ海岸スタジオ

24歳の時に広告写真業界に足を踏み入れ、28歳からカブラギスタジオでフォトグラファーとして約20年間従事。その後、2008年にアマナ制作部へ出向し、転籍後は撮影機材の管理運営に尽力し、現在は「安全と安心のアマナ海岸スタジオ運営」を心掛け、経験を生かしたサービスを提供している。好きな言葉は「Be Prepared」(備えよ常に)。

プロフィール

相馬 晴生

株式会社アマナフォトグラフィ
アマナ海岸スタジオ

2002年に所属していた撮影プロダクションがアマナグループに統合。2008年までアマナグループの撮影部門でフォトグラファーを担当。現在は、アマナ海岸スタジオで、撮影機材の運用・保守管理を担当。撮影現場の円滑な運営に心がけています。

プロフィール

大塚 淑子

株式会社アマナフォトグラフィ
アマナ海岸スタジオ

博物館でのお客様サービス・商品企画を経て、2015年スタジオアマナ(現 アマナフォトグラフィ)入社。海岸スタジオの受付や営業サポート業務を担当しています。最近は機材に興味津々。「かるく・やわらかく・さりげなく」を胸に、日々邁進しています。

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