STUDY2017.5.30

思わず「いいね!」したくなる写真の撮り方 ー 食事編 ーすぐ真似できる、「おいしそう!」が伝わる撮影テクニック

大野 咲子

株式会社ヒュー
フォトグラファー

 

レストランやカフェで、美しく盛り付けられた料理が運ばれてきたとき、「わあ、おいしそう!」と、スマホを取り出して、夢中でシャッターを切ることってよくありますよね。
 
でも、撮れた写真を後で見返すと、どれも今ひとつで、ガッカリ……。あの「おいしそう!」と感じた瞬間の、心のときめきが写真から伝わらない。目の前に置かれた料理をそのまま撮ったのに、なぜ?
 
実は、おいしい料理をおいしそうに撮るには、ちょっとしたコツがあります。これさえ知っておけば、料理の撮影がぐっと上達する! そんな3つのポイントをお教えしましょう。

 

1)光でハイライトをのせる

 

<POINT>
最大のポイントは、「光」を上手に使うこと。料理やお皿の一部に、光をきらりと反射させるだけでシズル感が生まれます。
 
そのためには「逆光」と「サイド光」の中間にあたる角度の光(半逆光)を選ぶのがコツ。カメラを動かしてみて、料理全体に光がきれいに入る角度を探すことが大切です。大皿にオードブルを盛り合わせた前菜などでは、まずクローズアップしたい料理を決め、それを手前にしましょう。

四角いお皿だったら、カメラフレームと平行にせず、あえて斜めにお皿を切り取ると、ぐっと雰囲気が出ます。入店時に自然光が入る窓際の席をお願いするのも、上級テクニック!いい「光」を味方につけると、料理が表情豊かに写ります。

<半逆光とは?>
カメラに対して斜め前に窓がくる位置が「半逆光」です。


<NGカット>

 

フラットな光だと料理がベタッと写り、「おいしそう」な表情が生まれません。また、四角いお皿をフレームと並行に入れると、平凡な写真に。

 

2)料理がおいしく見える「正面」を探す

 

<POINT>
器に盛り付けられた料理には、表と裏があります。見栄えがよく、おいしそうに見える表側が、すなわちその料理の「正面」の顔。裏側から撮ってしまったら、料理の美しさやおいしさが伝わりません。
 
料理を運んできたとき、ウエイターはあなたに正面の顔が見えるように置くはず。そこを意識して、最もおいしそうに見える正面を撮りましょう。
 
基本を押さえた後は、ちょっと応用編も。お皿を回して、あなたが感じる「料理の魅力的な顔」を探して撮るのも、楽しいものですよ!
 
<NGカット>

 

裏側から撮影すると、サラダの「顔」であるサーモンが目立たなくなってしまい、おいしそうに見えません。

 

3)人の気配も「込み」で写す

 

<POINT>
テーブルに何品かの料理が並んだ様子を撮りたいときは、食べている人の手などを入れて撮ってみましょう。その場の臨場感が伝わるワンショットになります。
 
すべての料理を「引き」で見せるのではなく、料理皿の端をあえて切り取って撮影するテクニックもおすすめ。テーブルの上に乗りきらないくらい、たくさんの料理があるように見え、よりゴージャスでにぎやかな雰囲気を演出できます。

<ここに気を付けて>
スマホのレンズは広角なので、手前に高さのあるものを置くとグラスが大きく見えすぎてしまい、バランスの悪い写真になってしまいます。高さのあるドリンク類は、なるべく奥に配置して撮るのがポイントです。

 

<NGカット>

 

 

人の気配がなく、並んだ料理をただ写すだけだと、画面に動きや臨場感が感じられず、寂しい印象を与えてしまいます。

 

料理を撮影する際のキーワードは「光の使い方」と「料理の正面」と「人の気配」の3つ。これらを意識するだけで、料理を撮影する腕が格段に上達すること、うけあいです。
 
「わぁ、おいしそう!」と、見る人が思わず声をあげてしまう、そんな「おいしい写真」を、SNSにぜひUPしてくださいね。

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<今回の料理を撮影したお店>




鹿肉や猪肉をはじめとしたジビエ料理、数種類の最高級キャビア、丁寧に熟成されたシャルキュトリーなど、こだわりのレシピと厳選された食材を、洗練された空間でお楽しみいただけます。

ACCESS
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11:00–23:00(L.O 22:00)
[SUN, and HOLIDAY / 11:00-22:00]

プロフィール

大野 咲子

株式会社ヒュー
フォトグラファー

食を専門とし数多くの広告ビジュアルを手掛ける。2014年写真集『1 lens,too happy,3 days 』を発表。2016年にはイタリア、ミラノにて写真展『BLINKING』を開催。

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