STUDY2017.9.12

「せっかく作ったVR、もっとたくさんの人に届けたい!」 VRコンテンツの閲覧数をアップさせる4つの方法

日色 裕樹

株式会社アマナ
プロデュースDiv./VRコンテンツ戦略チーム所属 マネージャー

出典:綾瀬はるか「おつかれさまです!」VR(春篇)グリコ ジャイアントコーン

VRは「狭く深く伝えるツール」と言えるかもしれません。
 
たとえばテレビにはとても多くの視聴者がいて一度に大勢の人に訴求できますが、VRコンテンツはイベントで公開したとしても1日の体験人数は400~500人ほど。
 
その一方、360°映像と音の組み合わせで体験者1人1人に没入感を与え、強烈なインパクトを残します。VRコンテンツを企業のプロモーションに利用する際は、まずこの点を理解することが大切です。
 
とはいえ、せっかくVRコンテンツを作ったのなら、やはりより多くの人に届けたいですよね? コンテンツの閲覧数が上がれば、結果的に制作コストのハードルも下がるでしょう。
 
そこで今回はVRコンテンツの閲覧数を上げるのに効果的なメディアへの展開方法をご紹介します。

 

 YouTubeで配信する

VRコンテンツをさまざまなメディアに展開するにあたって、もっとも手軽なのはYouTube。まずはYouTubeから始めるのがおすすめです。
 
YouTubeは2015年3月からVR動画に対応済み。通常の動画と同じようにアップロードすれば自動的にデータが変換され、VRゴーグルがなくても単眼モードで閲覧できます。もちろんストリーミング用のサーバー費用もかかりません。

江崎グリコは商業施設のイベントで公開したVRコンテンツをYouTubeで配信し、これまで30万回以上の再生回数を記録しています。

 SNSへ投稿する

YouTubeと合わせて視野に入れておきたいのが、FacebookをはじめとするSNSへの展開です。Facebookの場合、2015年9月から360°動画に対応しており、投稿画面の詳細設定から「360°フォーマット」にチェックを付ければVRコンテンツとして登録できます。
 
自社アカウントに投稿すればフォロワー数アップが期待できるうえ、FacebookやInstagramは広告掲載料が比較的安いのも魅力。動画広告として配信すれば低コストで閲覧数を増やせます。
 
先に紹介した事例は、ホンダのFacebookアカウントに投稿された、レーシングドライバー佐藤琢磨選手のVR動画。スマホ越しでもレースさながらの臨場感が伝わってきますよね。

 Webサイトへ掲載する

YouTubeやFacebookでVRコンテンツを配信したら、次は自社のWebサイト。既存の取引先を含めてより多くの人にVRコンテンツを届けましょう。
 
Webサイトに掲載するのは、VRコンテンツそのものでももちろんOKなのですが、制作風景のメイキング映像も効果的。YouTubeやSNSとの回遊性が高まり、相乗効果が期待できます。
 
自社でオウンドメディアを運営している場合は、企業の取り組みの一環としてブログや記事とあわせて紹介するのもおすすめです。
 
NHKは2016年に「NHK VR」というWebサイトを起ち上げ、世界情勢や時事問題を360°映像で体感できるコンテンツを無料公開しています。

 営業ツールとして活用する

まだそれほど一般的ではないものの、VRコンテンツは営業ツールとしても優れた効果を発揮します。たとえば三菱地所グループの事例のように、不動産物件を紹介する360°コンテンツなら、紙のパンフレットと比べてより直感的に魅力を届けられます。
 
また、商品やサービスに直接的に触れるコンテンツでない場合でも、企業の取り組みの1つとして紹介することで、「この会社、こんなこともやっているんだ!」とブランド理解の一助になるでしょう。
 
得意先や訪問先でVRコンテンツを見てもらうためには、コストの面でも安価な簡易型VRゴーグル(Google Cardboardなど)を利用するのがおすすめです。
 
簡易型VRゴーグルは数百円程度で購入できるものもあるので、VRコンテンツを体験してもらった後はノベルティとしてプレゼントするのもいいかもしれません。

 

「VR=専用ゴーグルが必要」というイメージを抱いている方もいらっしゃるかもしれませんが、YouTubeをはじめさまざまなメディアが360°動画に対応したいま、VRコンテンツも通常の動画と同じように複数のメディアを横断して展開できます。

以前にご紹介した書籍『VR for BUSINESS 売り方、人の育て方、伝え方の常識が変わる』(アマナVRチーム著/インプレス刊)でも、VRコンテンツの展開について記述していますので、合わせて参考にしてください。

出典:『VR for BUSINESS 売り方、人の育て方、伝え方の常識が変わる』(アマナVRチーム著/インプレス刊)
VRコンテンツの直接の体験者には強く深い印象を与えることができる。一方で制作したコンテンツ、または制作過程のプロモーションムービーなどを含めや展開案を練ることで、コンテンツの閲覧数は増やすことができる。

制作済みのVRコンテンツをお持ちの方はもちろん、「制作したいけど上司を説得するのに悩んでいる……」という方も、今回ご紹介した内容を役立てていただければと思います。

プロフィール

日色 裕樹

株式会社アマナ
プロデュースDiv./VRコンテンツ戦略チーム所属 マネージャー

2007年アマナ入社。企業の広告キャンペーンのビジュアル・TVCM・Web・イベント等、プロデューサーとして幅広いコンテンツの企画・制作プロデュースを担当。

現在はVRコンテンツの企画・制作を行うプロジェクトを兼務し、VRコンテンツのプロデュースも行う。

問い合わせをする

PICK UP注目の記事

Page Top