STUDY2017.4.25

待ち時間も楽しくなる、撮影現場の専門用語を知ろう(1)撮影スタジオで飛び交う言葉達<知っている用語編>

石原 慎一郎

株式会社アマナフォトグラフィ
マネジャー

初めまして。アマナ海岸スタジオでスタジオマネジメントをしている石原です。

ビジュアルシフトの読者の方の中には、撮影の立会いなどで、スタジオに足を運んだことがある方もいるかと思います。最初は、見慣れない道具を見回したり、撮影時の緊張感に気圧されたりと、それなりにせわしく過ごしていますが、そのうち撮影の合間の待ち時間が退屈に感じてきませんか?

そんなときは、撮影現場で交わされている言葉に耳を傾けてみるのもいいかもしれません。撮影スタジオには、古くから使われている専門用語が飛び交っています!

そこで今回は、そういった専門用語の中から、日常生活でも聞いたことのある言葉を集めてみました。「フォトグラファーは何をしようとしているのか」がわかると、進行具合や状況をさっと理解できるはず。共通言語を知ることで、撮影の合間がちょっと楽しくなると思いませんか?

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日常生活の中でも耳にする、撮影現場の専門用語

1)アクリル
ボールペンやコップ、水槽などで使われている透明の樹脂。物撮りのときの撮影台や背景として使用される。被写体がスッキリと見える効果があり、乳半・クリア・白・黒などの素材と、光沢・半光沢・マットなどの表面加工の違いがある。クリアファイルで代用できることもあるので、物撮りのときに数種類忍ばせておくとドヤ顔ができるかもしれない。

▼ 背面に立てている白い板がアクリル

2)黒ケン(くろけん)
商品撮影の背景やライティングの調整をするときに使う黒色のケント紙。通称「クロケン」。人のあだ名っぽいので、現場にクロダさんやクロキさんがいるとややこしくなる。

▼ レインボーブリッジが見渡せるスタジオにて

3)白ケン(しろけん)
白ケント紙のこと。物撮りの背景に使うと、被写体の形状をハッキリと浮き出させることができる。使用方法はさまざまなので、現場に数枚あると便利。

▼ アマナ海岸スタジオの入り口

4)サイコロ
上に立ったり座ったりできる丈夫な箱。人物が立つ台の高さ調整にも用いられる。木製の立方体で 50cm角や25cm角があり、見た目は地味。使い方はこれといって決まっていないが、「何かと使える」ということで、スタジオで重宝されるアイテム。

 

5)電話帳(でんわちょう)
文字通り、NTTが出している紙の電話帳のこと。撮影現場では電話帳をケント紙や黒いガムテープで包み、補強して使う。背景紙を固定するための重石代わりとして、もしくは高さ調節のための台として使用することもある。最近の撮影現場では 「アップルボックス」という木製のものを使う場合が多い。

 

6)れんが
ケント紙等で包んだれんが。使い方は電話帳やアップルボックスと同じ。また、れんが相当の大きさの木製の箱にパチンコ玉などを入れて重くした箱をれんがと呼ぶこともある。

 

7)フラッグ
四角い枠に、黒布などを張ったもの。大、中、小などさまざまな大きさがあり、光をさえぎるために使用する。黒布のないものは「空(から)フラッグ」といい、センチュリースタンドという撮影用のスタンドと組み合わせて、光を調整する。

▼  空フラッグはフレームのようにも楽しめる

8)ダボ
スタンドとライト灯体の取り付け器具のこと。ちなみに、兵庫県西南部出身の人が口にする播州弁の「ダボ」は、アホ・バカのような意味。つまり現場で「ダボ!」と叫んでいる人は、怒っている可能性があるので、能天気にダボを持って行くと火に油を注ぐ結果になるかもしれない。人物撮影時の身長増し調整に使うことも。

 


 

撮影現場には、一見何に使うかわからないものがたくさんありますが、​気になる機材や道具があればいつでも聞いてくださいね!

次回は、「撮影現場ならではの用語編」です。お楽しみに。

プロフィール

石原 慎一郎

株式会社アマナフォトグラフィ
マネジャー

アマナ海岸スタジオを中心に、天王洲スタジオ等も含めたスタジオ部門・機材部門の統括を担当。 
2016年に10周年を迎えた海岸スタジオに立ち上げ当初から携わり、撮影・イベントなどの様々なスペース使用のマネジメントを行っている。ビジュアルコミュニケーションを通じて、顧客満足を 日々追求している。

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プロフィール

佐藤 行俊

株式会社アマナフォトグラフィ
アマナ海岸スタジオ

24歳の時に広告写真業界に足を踏み入れ、28歳からカブラギスタジオでフォトグラファーとして約20年間従事。その後、2008年にアマナ制作部へ出向し、転籍後は撮影機材の管理運営に尽力し、現在は「安全と安心のアマナ海岸スタジオ運営」を心掛け、経験を生かしたサービスを提供している。好きな言葉は「Be Prepared」(備えよ常に)。

プロフィール

相馬 晴生

株式会社アマナフォトグラフィ
アマナ海岸スタジオ

2002年に所属していた撮影プロダクションがアマナグループに統合。2008年までアマナグループの撮影部門でフォトグラファーを担当。現在は、アマナ海岸スタジオで、撮影機材の運用・保守管理を担当。撮影現場の円滑な運営に心がけています。

プロフィール

大塚 淑子

株式会社アマナフォトグラフィ
アマナ海岸スタジオ

博物館でのお客様サービス・商品企画を経て、2015年スタジオアマナ(現 アマナフォトグラフィ)入社。海岸スタジオの受付や営業サポート業務を担当しています。最近は機材に興味津々。「かるく・やわらかく・さりげなく」を胸に、日々邁進しています。

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