2016.11.15
会社で料理や商品撮影を頼まれた!どんなカメラで撮ればよい?オフィスに1台用意したいカメラ選びと撮影のポイント
井口 俊介
株式会社ヒュー
Photographer
私は、食を専門とするフォトグラファーですが、「会社でカメラを買うのだけれど、どんなのがオススメ?」とよく訊かれます。会社でちょっとした料理や商品の写真を撮る機会って、意外と多いものなんですよね。細かなテクニックはいろいろありますが、今回は、そうした方々の参考になるカメラ選びの話をメインにお伝えしたいと思います。
プロ用の撮影機材は必要ない
アマナの食の専門スタジオ、ヒューでは、主に広告に用いるための料理撮影を行っています。そのため、使用している撮影機材はすべてプロ用で、一般的なカメラとは大きく異なります。画素数も5000万画素や8000万画素、最近では1億画素なんていうとんでもないものまで使用して、ポスターやビルボードなども含め、どんな媒体にも使用できる大きなサイズで撮影しています。
たしかに、私たちの広告の現場ではこうした機材が必須なのですが、会社でちょっとした商品撮影や料理のカットを撮る場合には、ここまでのものを用意する必要はまったくありません。そもそもとても高価ですし、使いこなすのもたいへんです。
いちばんのオススメはミラーレスタイプ
スマートフォンでもきれいに写真が撮れますが、あえてカメラを用意するとしたら、撮影シーンや使う用途に合わせて選びたいところです。最近では、性能のよいカメラがたくさんあって、値段次第で優れた機種が手に入ります。そうした中で特にオススメしたいのは、ミラーレスタイプのカメラです。
ミラーレスタイプのカメラは、簡単に言ってしまえばコンパクトカメラと一眼レフカメラのよいところを両方持っているカメラです。コンパクトカメラのように、手軽に持ち歩くことができる機動力を備えていること。また一眼レフカメラのように、撮りたい被写体に合わせてレンズを交換したり、絞りやシャッタースピートを変えて思い通りの表現ができること。オフィスに1台あれば、心強い味方になること間違いなしです。

▼ プライベートで使用しているカメラ。右からレンズ ホクトレンダー25mm f0.95、OLMPUS OMD EM-10 MkⅡ(レンズ ホクトレンダー17.5mm f0.95)、LUMIX GX-1(レンズ ライカ15mm f1.7)
ポイントは、被写体に寄り背景をぼかす
「ミラーレスのカメラって、ちゃんときれいに撮れるの?」とよく訊かれることがありますが、私は十分に一眼レフカメラと変わりない表現ができると思います。もちろん撮影時のロケーションや光の具合なども大事ですが、ミラーレスタイプのカメラの強みを活かして魅力的な写真を撮るポイントは2つあります。それは、
1)被写体の商品や料理にできるだけ寄ること
2)被写体の背景をきれいにぼかすこと
カメラの機動力を活かして撮りたい被写体にぐっと歩み寄って撮ることで、料理などの魅力が際立った写真になります。また、最適なレンズを選んでセッティングすれば、背景がきれいにボケて、被写体を引き立たせた1枚に仕上がります。


▼ 上下ともに、休日にミラーレスカメラで撮影
ちなみに私がミラーレスのカメラを使う時によく使っているのは、フルサイズの35mm判換算で焦点距離35mmの広角レンズです。被写体に寄れば大きく写せますし、しっかり背景も捉えることができて味わいのある写真を撮ることができます。
三脚があれば撮影はスムーズに
もちろん、頻繁にカメラを外に持ち出す必要があったり、もっと手軽なものがよいという方には、コンパクトカメラでも問題ありません。最近では一眼レフカメ
ほかの機材として、用意してほしいのが三脚です。特に料理は、時間の経過とともに表情がどんどん変わっていきます。三脚にカメラを固定しておければ、ベストな状態を逃すことなく撮影できますし、同じアングルで別の料理を撮影する際にも便利です。また、多少暗いところでも三脚があればブレを気にせずに撮影することができます。まず、手持ちの状態で最適なアングルを探り、最後にカメラを三脚に固定するようにしましょう。
▼ hue(仕事)のロケ撮影で使用する三脚。広告撮影で使うものはガッシリとした重めの三脚が主流ですが、手軽な三脚でも充分に使用できます!
カメラ選びを中心にご紹介しましたが、同じミラーレスタイプでもお値段はさまざまです。レンズや三脚なども含め、ご予算を考慮しながらお選びください。三脚は、使うカメラによってもいろいろあります。ぜひ最適なものを選んで写真撮影にチャレンジしてください。
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<お知らせ>
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所属フォトグラファーの"個"を伝えるインタビュー企画『 Interview with hue’s Photographer』では、井口俊介のインタビューも掲載。「サイエンスの視点に、感覚的な偶然を織り交ぜて作られる井口の世界観」を覗くことができます。









