Instagramの写真、目的別に見せ方を変えていますか?

今、企業も積極的に取り入れているInstagram。そこで今回、ファン獲得や購買促進といった目的によって、投稿する写真を撮影・セレクトするために押さえておきたいポイントを、実際の企業アカウント事例も挙げてご紹介します。
※TOP画像は、tokyobikeのInstagram投稿画像を使用しています。

トンマナを揃えて世界観を統一しよう

Instagramはなんといっても写真が要です。そこでまず押さえておきたいのが、写真のトンマナ(トーン&マナー)を揃えること。テイストがバラバラの写真を脈絡もなくInstagramにアップしてしまうと、その商品やサービスの魅力が伝わらないばかりか、せっかくブランディングした世界観も伝わらなくなってしまいます

トンマナを定めるときは、まずブランディングしたときに出てきたキーワードをベースに写真のテイストがブレないような“基準”を作ります。そうすることで、複数人でInstagramを担当することになっても、写真のトンマナが維持できるようになるからです。

基準が決まったら、その基準に沿って具体的なビジュアルを決めます。たとえば、“爽やか”“ナチュラル”などといったブランドキーワードを連想させるような写真を撮って投稿したり、ブランドのイメージカラーを取り入れるなどして、ブランドの世界観を作っていきましょう。

写真の見せ方は目的によってアレンジを

トンマナの方向性を定めるのと同じぐらい大切なのが、Instagramを何のために活用したいのかという“目的”を決めること。というのも、目的によって写真の見せ方が変わってくるからです。企業がインスタを始める大きな理由としては「ファンの獲得」と「購買促進」があげられます。

新たなファンを獲得することは、Instagramでいうとフォロワー数を増やすこと。そのためには、単なる商品写真ではなく、“その商品を使ったらこんな生活がかなう”というライフスタイルをイメージできるものがいいでしょう。地域密着店や客との距離が近いなら、スタッフを登場させて、親近感をアピールするのもおすすめ。大切なのは、ブランドや商品の世界観を、ユーザーにいかにいいと感じてもらえるかなのです。

一方、購買促進視点の写真は、商品をしっかり見せましょう。商品の魅力を多角的に紹介したり、使い方の手順を紹介するきはスワイプ投稿(※1)を利用するのがおすすめ。また、ショッピング機能(Shop Now)(※2)を使えば、Instagramのフィード上からショッピング画面へと遷移でき効果的です。

トンマナが揃っていれば、1つのアカウントでファン獲得と購買促進の両方の目的の写真が混在していてもOK。“この写真の目的は何か”をはっきりさせ、投稿することが肝心です。

※1…1回の投稿で最大10枚の写真、動画を投稿できる機能
※2…Instagramの写真をタップすると商品の詳細ページが表示され、ECサイトに移動し、商品購入ができる機能

お金をかけずにInstagram用の写真を用意するなら

Instagramに投稿する写真を新たに撮影すると予算も時間もかかってしまいます。そこで活用したいのが、今まで撮影してきた商品写真。ただ、Instagramに投稿する際は、そのまま写真を投稿するのではなく、アプリのフィルター機能を使ったり、明るさを調整するなどして、Instagram用にアレンジするひと手間を。

さらに、一般ユーザーが投稿した写真「UGC」(※3)を活用すれば、予算をあまりかけずに、世界観を表現した写真を投稿できます。UGCは、その商品やサービスを好きな人が投稿していることが多く、公式アカウントに自分が投稿した写真が載ることで、企業とユーザーの距離感が近くなるメリットもあります。
ただ注意したいのは、世界観を崩さないためにも、決めたトンマナを意識して写真をセレクトするようにしましょう。

※3…User Generated Contentsの略。一般ユーザーが作成したコンテンツのこと。この場合、一般ユーザーが投稿した写真を企業がリポストすることを指す。

企業アカウント事例から見る写真の見せ方

実際、写真の見せ方がうまく、見本にしたい企業アカウントのご紹介。ポイント解説もあるので、参考にしみてください。

イケア・ジャパン

【ここがポイント!】
北欧をイメージさせるテイストや、イケアらしいビビッドな“色”を写真に取り入れることで、世界観を作り出しています。スワイプ投稿では、商品に寄ったり、引いたり、真上からなど、さまざまなアングルで紹介。また同じ商品の色違いも投稿していて、見せ方も上手です。

トーキョーバイク

【ここがポイント!】
トーキョーバイクのアカウントは、ECサイトへの誘導とブランドと、ユーザーとの親近感。今年8月以降の商品写真ではショッピング機能を活用していて、Instagram上からECサイトに連動できるように。また、スタッフが出てくる投稿や、店舗周辺のおすすめの店を紹介する投稿もあり、ブランドを身近な存在に感じる工夫もされています。

まとめ

Instagramの写真で常に意識すべきは、方向性とその目的。クオリティよりもトンマナをしっかり整えることが大切です。なぜインスタを開設したか目的を明確にし、それに沿った投稿を意識していきましょう。

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テキスト:石部千晶(六識)  トップ画像デザイン:メルクマール

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