企業のInstagramアカウントに集客するための3つの方法

Instagramアカウントの運用を始めたタイミングでは、フォロワー数も少なく、成果を出すのは至難の技。まずはできるだけ多くの人の目に触れ、ブランドを知ってもらいましょう。手軽に始められるものから、費用をかけて実施するものまで、企業のInstagramアカウントに集客するための3つの方法を紹介します。

ハッシュタグの活用で興味・関心の輪に入ろう

Instagramのビジネス活用を成功に導くための4ステップ、今回はステップ2「認知を拡大する」について解説していきます。
※ステップ1「コンテンツを作り、投稿数を増やす」についてはこちらから。

ハッシュタグは手軽に取り入れられるので、今日からすぐに始められます。同じ興味や関心を持つ人たちとつながることができ、共感を生むきっかけにもなりやすいです。

どのようなハッシュタグを付ければ効果的かを考えるときは、まずブランドや投稿内容に関連するさまざまなハッシュタグを想定して、それぞれどれくらいポストされているかを調べましょう。たとえばスポート用品メーカーのアカウントを運用しているとします。どのような関連ハッシュタグがあるでしょうか?

国内と海外で見られやすいハッシュタグが変わってくるので、ターゲットを選定したうえで、関連するハッシュタグの投稿数を調べ、自社アカウントでどのハッシュタグを使うかを考えます。

既存のハッシュタグを使う場合、母数が大きすぎると他の投稿に埋もれてしまうので、「トップ」の上位に入れそうで、かつ規模が小さすぎないハッシュタグを使うといいでしょう。

たとえば今日の洋服コーディネートを表す「#ootd」(outfit of the day)は2.7億投稿あるのに対し、同じ意味合いを持つ「#dailylook」は2770万投稿、「#ootdfasion」は1105万投稿です。この場合、「#ootd」では投稿が埋もれがちなので、「#ootdfasion」を使ってみるのもいいでしょう。Instagramにはハッシュタグ自体をフォローする機能が備わっているので、ハッシュタグのフォロワーへ向けた認知拡大も狙えます。

左から「#ootd」、「#dailylook」、「#ootdfasion」の投稿。

Instagram公式のものではありませんが、外部ツールを使えばハッシュタグのフォロー数を知ることができますし、これまでまったく使われていないオリジナルのハッシュタグを作れば、コミュニティとしての影響力も測ることができます

Instagram広告で露出を増やすのもひとつの手

Instagram広告は、フィードに流れる広告と、ストーリーズに流れる広告の2種類があります。どちらも「広告」と表示されるので、ユーザーには広告であることがわかってしまい、直接的なフォロワー増加には結びつきづらいことも多々。

すが、Instagramの特性に合わせてビジュアルを中心に広告を作ることで、露出の機会を増やすことができ、認知拡大につながります。アカウントを作ったばかりで、多くの人に知ってもらいたいという段階や、短期的に一定の投稿や商品をプロモーションしたいときに有効です。

インフルエンサーはブランドを伝えてくれるパートナー

認知拡大に最も効果がある方法が、インフルエンサーの起用です。テーマやターゲットに合うインフルエンサーに依頼し、彼らに商品やアカウントに関する投稿をしてもらうことで、そのフォロワーへ認知を広げることができます。付けてほしいハッシュタグや、ブランドや企業アカウントのタグ付けなどの条件提示は必要ですが、彼らのライフスタイルに合わせた形で投稿してもらえるので、広告っぽくならない点もメリットでしょう。

ポイントは、第一にインフルエンサーにブランドのファンになってもらうことそのうえで、どのような見せ方であれば、インフルエンサーを通してプロダクトがより魅力的に映るかを一緒に考えましょう。

たくさんのインフルエンサーを使って、単に商品をPRしてもらうという一時的な関係での連携は、企業にとってもインフルエンサーにとってもマイナスになってしまうので、ブランドや商品と親和性が高く、効果的なインフルエンサーを見極め、見せ方から一緒に考える長期的なパートナーとしての関係を築くことが今後の鍵とも言えます。美容、ファッション、料理、子育てなどさまざまなジャンルごとに影響力の強いインフルエンサーがいるので、キャスティングを請け負う企業に協力してもらうのもおすすめです。

また、もう1点注意したいのは、投稿には必ず「#PR」のハッシュタグを入れてもらうこと。PR投稿だとわからないようにしたり、インフルエンサーを多用しすぎると、ステルスマーケティング(※)になってしまったり、やらせだと思われてブランド価値を下げてしまいます。

ハッシュタグやInstagram広告の活用、インフルエンサーの起用を挙げましたが、どの方法が合うかは、企業やブランドによって異なります。目的やターゲットに合わせて組み合わせていきましょう。

【オフラインでも集客しよう!】
お店であれば店頭やショップカードにInstagramアカウント情報を掲載し、「フォローで〇〇%OFF」キャンペーンを実施したり、企業アカウントであれば社員の名刺にアカウント情報を入れたりと、オフラインでも集客の工夫をしてみましょう。

※…意図的に、宣伝であると消費者に悟られないように宣伝を行うこと。一般的にはモラルに反するとされ、発覚した場合は非難の対象となることも。

まとめ

Instagramアカウントを運用するとき、フォロワーを増やすことだけを考えてしまうと、なかなか結果が出ないこともあります。まずはユーザーの目に触れる機会を増やし、認知度を上げていきましょう。広告は認知度を上げる有効な手段ですが、一過性というのも事実。Instagramで達成したい目的に合わせて、ユーザーの興味関心に触れるようハッシュタグの付け方を工夫したり、インフルエンサーを起用していきましょう。

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テキスト:吉永美代  トップ画像・作図:メルクマール

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