コンテンツマーケティングの現状から見える課題とその解決法とは
コロナ禍を経て、世界のマーケターが注目する手法の一つとなっているコンテンツマーケティング。今回は、すでにコンテンツマーケティングに取り組んでいる方、そしてこれから取り組みたいと考えている方へ向けて、約400社を対象にした調査データをもとに、企業のデジタルコンテンツ制作・活用の課題と、その解決方法についてお伝えします。
コンテンツマーケティングは世界的な潮流に
コンテンツマーケティングとは、企業またはブランドがコンテンツ(テキストやビジュアル、動画など)を活用して、顧客とオールウェイズ・オンの関係を築き、あらゆるインタラクションで価値を創出するマーケティングの手法の1つです。従来からコンテンツを活用したマーケティングは実施されていたものの、デジタルとの連携でコンテンツの配信が容易になり、そのパフォーマンスの可視化によるPDCAが実行可能になったことで、ここ数年で実践する企業が急激に増加しています。北米ではBtoB企業の約90%がコンテンツマーケティングを実施し、日本の69.9%の企業がその重要性を認識しているというデータも存在しています。
広がるコンテンツ活用の場、その課題とは
販売促進や広報、採用といったビジネス活動のあらゆるシーンや目的で、コンテンツの活躍の場が広がる一方で、その課題も顕在化してきています。オウンドメディアやソーシャルメディア、eメール、デジタル広告といった多岐にわたる「配信チャネル」への対応。そして、ミレニアル世代に代表される顧客の「価値観」や「ニーズ」の多様化。様々な事象が起因となり、ここ数年のコンテンツの「量」は増加している傾向にあり、企業の43.9%がその状況を実感しています。
しかし、その一方で19.2%の企業しか、現状のコンテンツの「量」に満足しておらず、その供給面ではまだまだ追いついていません。ボトルネックにあるのは、1つが専業的にコンテンツ制作に携わることができる「人的リソースの不足」。そして、もう1つがコンテンツ制作を推進していくための「スキルやノウハウの不足」です。企業内のコンテンツ制作における「専門性の不足」が調査データからも抽出され、コンテンツの「量」を担保することが難しい現状を生み出しているのです。
また、コンテンツの量に対する不満を抱えている一方で、企業の24.3%はコンテンツの「質」に対しても満足していません。その原因も「専門性の不足」による部分が大きく、企業はコンテンツの「量」と「質」を担保していくために、まだまだ試行錯誤の段階にあるといえるでしょう。
コンテンツ開発で着目すべきポイント
コンテンツの「量」と「質」への対応は、現代におけるコンテンツマーケティングを成功へと導くために、重要なポイントの1つになるといえるでしょう。コンテンツは様々なマーケティング施策の燃料となるもので、その存在は必要不可欠なものに。そんな時代において、「量」と「質」を担保しながらコンテンツを開発していくために、必要な視点はどこにあるのでしょうか。
1)コンテンツ開発の「3つのC」
各マーケティングファネルで語るべきコンテンツの内容は異なり、その開発手法も変わってきます。そのときに意識したいのは「3つのC」。ブランドの視点で、ブランド自身が一からコンテンツを作る「Creation(クリエイション)」。外部の専門家(またはメディア)の協力によって、コンテンツを制作する「コラボレーション(Collaboration)」。一般公開されている外部コンテンツをブランド独自の目線で選定して掲載する「Curation(キュレーション)」。「3つのC」の視点からコンテンツを定期的に開発していくことで、これらのコンテンツは「群」として機能し、相乗効果を発揮。その結果として、コンテンツの量と質を担保しながらも、コンテンツマーケティング全体の価値を高めることが可能になります。
参照:「「質」と「量」を両立するデジタルコンテンツの作り方」
2)過去の資産(コンテンツ)の再編集
コンテンツという存在は決して目新しいものではなく、多くの企業が従来からその開発を行っていました。しかし、コンテンツはその場限りの活用(特に紙媒体の場合)で、多くの有用なコンテンツが過去の資産となっていることが多いのも現実です。そこで資産とも呼べるコンテンツを掘り起こし、その再編集をすることで、多岐にわたる配信チャネルでリサイクルすることも、コンテンツ開発の有効なアプローチの1つになります。
3)BIG ROCKを意識したコンテンツ開発
限られたリソースで最大限の効果を発揮していくために、BIG ROCKな視点からコンテンツを開発。BIG ROCKなコンテンツとは、ホワイトペーパーやeBookに代表される、企業が発信したい情報を集約したものです。そのコンテンツを起点に、複数のストーリーをマルチにスライスし展開することで、その量と質の担保を目指していきましょう。
*本稿は、アマナが提供する成果予測AIを搭載したコンテンツ・オプティマイゼーション・プラットフォームOPTMS CONTENTにて、コンテンツに関する調査研究を行う「OPTMS lab.」より転載したものです。