コンテンツ制作に取り入れたいインフォグラフィックの効果とは?

「情報の価値」と「ボリューム」は比例しない‥ 視覚的に情報を伝える方法って?

 

スマホの普及によって画面のサイズが多様化し、ユーザー同士のレスポンスも早まるなか、人を動かす「伝わる」情報を提供するためには、一目瞭然のビジュアルを選ぶことが欠かせません。

今回のテーマは「コンテンツマーケティングにおける落とし穴」。スマホ時代のコンテンツマーケティングにはどんな課題があり、ビジュアルによってどう解決できるのでしょうか?

スマホ時代のコンテンツマーケティング、思わぬ落とし穴とは?

良質なコンテンツを配信することによって消費者の行動を喚起するコンテンツマーケティング。近年、オウンドメディアやSNSを利用して多くの企業が取り組んでいます。

でもスマホ時代のコンテンツマーケティングには1つの落とし穴があります。それは、できるだけ多くの人にできるだけ有益な情報を提供しようとすると、どうしてもコンテンツの情報量が多くなりがちなこと。工夫に工夫を重ねたブログ記事が思ったほど効果を得られなかったことはないでしょうか?商品の特徴をビジュアルに盛り込んだのに、目標のクリック率に達しなかったケースはありませんか?

スマートフォンやSNSが普及し、アイコンやツイートのように単純化された情報に慣れた人は、やはり読むのに時間がかかる情報量の多いコンテンツを避ける傾向があります。前回ご紹介したAppleのロゴの歴史からも分かるように、デバイスが進化し、コミュニケーションのスピードも増すなか、情報の価値とボリュームは必ずしも比例しません

人を動かすコンテンツを作るためには、ひと目でその情報が伝わるビジュアルを使い、一瞬で消費者の興味を引き出す必要があります。そのための有効な手法の1つがインフォグラフィックです。

テキストとビジュアルの「掛け算」がポイントになる、インフォグラフィック

情報を視覚化して伝えられるインフォグラフィックは、スマホ時代には相性抜群の手法と言えるかもしれません。実際、多くの企業がオウンドメディアにインフォグラフィックを取り入れています。

こうした企業の事例で共通しているのは、テキストの情報をビジュアルで補完するのではなく、テキスト×ビジュアルの掛け算によってシナジー効果を生んでいるという点。ただ、見栄えの良いグラフィックを作るのではなく、テキスト情報をデザインし、さらなる視認につなげることが大切なんです。

例えば、ぐるなび「ビールをよく飲む都道府県ランキング」では、47都道府県のビールの消費量の数値で示したうえで、それをビールジョッキの大きさに変換。日本全国のマップの外側にはビールと相性がいいご当地グルメのポップなイラストが配置され、グルメサイトを訪れた人の興味を自然とかき立てます。

出典:ぐるなび「ビールをよく飲む都道府県ランキング」

フジヤマNAVI「数字で見る富士山」では、グラフやチャートを使って登山コースのデータや世界遺産に登録されるまでのプロセスを分かりやすく示しています。気候の変動を示すグラフにも富士山のイラストが使われていて、最適な登山シーズンがひと目で分かるのもポイントです。
同じくフジヤマNAVI「記録で見る富士山」は、個々の数字を富士山に降る雪に見立て、全体的にブルーを基調にしたシンプルなフラットデザインに抑えることで、インパクトのある記録の数字と、富士山の自然環境のビジュアル、アイコンが強調されていますね。

出典:フジヤマNAVI「数字で見る富士山」「記録で見る富士山

いずれの事例でも、文字や数値で表現した方が分かりやすい要素と、ビジュアルの直観的な表現にマッチした要素をそれぞれ工夫して配置されています。その相乗効果がデバイスやメディアの特徴に合った最大限の効果を生んでいるのが分かりますよね?

ビジュアルトレンドが変化するなか、よりシンプルで効率的に情報を伝えることがコンテンツマーケティングにも求められています。そうしたなかヒントになるのが、テキストとビジュアルの「掛け算」という考え方。インフォグラフィックに限らず、人を動かす「伝わる」ビジュアルを選ぶ際のポイントとして参考にしてみてはいかがでしょうか?

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