トレンドで終わらせない、VRコンテンツのビジネス活用
こんにちは。アマナVRチームの岡本です。
最近では地域振興や不動産販売、製造業のプロモーションなどにもVRを取り入れる企業が増えてきました。ただコンテンツの中身を見てみると、ディテールが作り込まれていなかったり、ただVRの話題性に乗っただけのようなものも見受けられます。
VRという手法(体験)を用いてコンテンツを作るのなら、できるだけ効果が得られるコンテンツを作りたいですよね。そこで今回はVRのビジネス活用の3つのポイントをご紹介します。

POINT1:
「体験者は誰(何)なのか?」を明確に!
VRをビジネスに活かすためには最初のプランニングが大切です。
ロケーション面では体験場所や機材選定、現場オペレーションやVR体験前後の全体プランなど、プランニングのポイントはいくつかあるのですが、コンテンツ面で大切なのが「体験者が誰(何)なのか」を明確に伝えること。
VRの世界では、視点はユーザー自身の視点だけではありません。鳥の視点から地上を見下ろすこともできますし、恐竜になって古代の世界を体験することもできます。たとえば、企業の技術力を知ってもらうためにユーザーに1つの細胞になってミクロの世界を体験してもらうといった擬似(擬人)的な主観コンテンツも効果的です。
▼ 体験者は「小鳥の視点」になって空を飛ぶ疑似体験ができる
出典:小鳥の気分でVR散歩(冬)
この「体験者が誰(何)なのか」を明確にすることで、体験者のコンテンツ理解度も上がり、没入感も向上。訴求したい内容が伝わりやすくなります。
この点を明確に意識したプランニングやディレクションが、企業におけるVR活用に欠かせない要素の1つです。
POINT2:
VRゴーグルがなくても体験できる手法
VRゴーグルが一般普及していない現時点では、イベントや展示会、店頭といった限定されたロケーションでの体験が中心になります。そこではVRコンテンツの費用対効果を高めるために、VRゴーグルがなくてもコンテンツを体験できる手法を用いて体験者数を増やすことも大切。たとえば、YouTubeの活用です。
YouTubeは2015年から360°動画に対応済み。スマホを傾けるだけで360°映像を楽しめます。イベントで使用するVRコンテンツをYouTubeにも掲載すれば、ゴーグルがなくてもスマホで気軽に見ることができますし、ダンボール製などの簡易型ゴーグルがあれば、スマホでもVRゴーグルに似た体験が可能になります。イベント参加者以外の人も楽しめますよね。
▼スマートフォンで簡単に視聴でき、多くの方が体験できます。
出典:観光 × VR「Don’t you Know MARUNOUCHI?」【F×G VR WORKS】
イベント会場等ではゴーグルの装着やオペレーターによる説明の時間も必要で、コンテンツを体験できる人数は限られてしまいます。VR対応のYouTubeでも配信することで、没入感は欠けるものの、コンテンツを世界中に届けることができるんです。
POINT3:
体験内容の共有で周囲を巻き込む
イベントや展示会場で体験する場合、体験内容をモニターに映し、周囲の人が鑑賞できるようにすると、来場者の興味喚起に繋がります。 通り掛かりの人の足を止めたり、ワクワクしながら順番を待つことができます。
▼ 体験者の大きなリアクションはVRの特徴の一つ
出典:VRイベント04
以前ある企業が行なったVRキャンペーンでは、イベント会場をあえて渋谷の街頭に設営しました。コンテンツの体験者が驚いたりするたびに会場の周りに自然と人が集まり、人が人を呼ぶプロモーション効果を得られたようです。
ビジネスでしっかりとVRを活用するためには、今回ご紹介した他にも多くのポイントがありますが、まず大切なのはVRコンテンツを用いて「何を伝えたいのか」を明確にすることです。
私が率いるVRコンテンツ戦略チームでは、VR活用を検討しているビジネスパーソンに向けて、これまで蓄積してきたノウハウを『VR for BUSINESS 売り方、人の育て方、伝え方の常識が変わる』という本にまとめました。VRのイロハから、今回紹介し切れなかったプランニングのポイント、国内外のビジネス事例も多数掲載しているので、VRのビジネス活用に興味のある方はぜひ手に取ってみてください。
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